コーチングとカウンセリングの違いを解説|あなたに合っているのは?

「コーチングとカウンセリングって何が違うのかな」
「自分に合っているのはどちらの方なのか知りたい」
「正直、効果ってあるのかな」

このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

昨今、学校や会社で抱える悩みなどを、コーチングやカウンセリングを受けるといった手段で解決する人は増えてきました。しかし、コーチングとカウンセリングの違いを理解している方は少ないのも事実です。

そこで、この記事では「コーチングとカウンセリングの違い」を解説します。

当記事を読むことで、コーチングとカウンセリングのどちらが自分に合っているのか知ることができるでしょう。また、最後にはコーチングやカウンセリングを受ける時の注意点を解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

 

目次
中川 晃雄
株式会社GOAL-B CEO
株式会社GOAL-Bの創業者。有料職業紹介事業 (許可番号: 13-ユ-314850)月間20万PVの個人ブログを運営し、登録者数12万人のYouTubeチャンネル「AKIOBLOG」を運営。自身が経営する株式会社GOAL-Bで、累計2000人超が受講したキャリアコーチングサービス「キャリスピ」を提供。著書「本気の副業術(西東社)」

そもそもコーチングとカウンセリングとは何か?それぞれ簡単に紹介

この項では、コーチングとカウンセリングについて簡単に解説します。

コーチングとカウンセリングは、同じく行動変容を目的にするアプローチのことです。しかし、それぞれには特徴があり、その特徴にあったクライアントが異なります。

それぞれの特徴について詳しく解説しますので、ぜひ自分が求めているのはどちらなのか考えてみてください。

コーチングとは

コーチングとは、目標を達成するためのコミュニケーション技術のことです。

コーチングをする相手をクライアントと呼び、クライアントを目的の場所まで連れていくために、コーチングは行われるのです。

そのため、コーチングをする際は、クライアントが何をゴールとするのかがものすごく大切になってきます。クライアントがゴールに設定した場所に到達するためのコミュニケーションこそが、コーチングだからです。

よく、相手に傾聴するだけのコミュニケーションをコーチングと勘違いしている人がいます。しかし、コーチングは相手から考えを引き出すだけのコミュニケーションではなく、相手の考えを引き出すことを通じて、最終的に目標達成をさせるために行われるものであるため、勘違いしないようにしましょう。

カウンセリングとは

カウンセリングとは、カウンセラーとの対話によって、クライアントが抱える悩みや課題を解消できるよう導くプロセスのことです。

カウンセラーはクライアントの話を止めてアドバイスしたり、否定したりすることはしません。相手に共感して、受け止めます。そのため、クライアントの心は軽くなり、ポジティブに頑張れるようになります。

以上のように、クライアントの生きづらさが解消され、人生が好転していくことが、カウンセリングの大きな目的です。また、精神的な疾患に発展する前に、防止・改善するという役割もあります。

関連記事:コーチングは理論で行い方が別れる?それぞれの理論と違いを解説 

コーチングと間違えやすいティーチングとは

ティーチングは、知識やノウハウなどを一方的に教える手法のことをいいます。例えば、学校などがティーチングにあたります。ビジネスの場では、セミナーや研修などでティーチングが使われるケースが多いです。

基本的に講義形式で、指導者から指導を受ける側への一方通行となります。コーチングとの違いは、指導者と受ける側のスタンスがはっきりしていることです。

 

コーチングは、「答えはクライアントにある」というスタンスのもと行うので、比較的、対等な関係で対話をします。しかし、ティーチングは、教える側と教わる側にはっきり分かれます。

どちらが良い悪いではなく、そのときの状況に合わせて適切なコミュニケーションを取ることが大切です。

 

結論、コーチングとカウンセリングはどっちがおすすめ?

「結局コーチングとカウンセリングどちらがいいの?」
こう思う方もいるのではないでしょうか?

結論から言うと「コーチング」がおすすめです。その理由は、カウンセリングの領域もコーチングは包含しているからです。

例えば、クライアントのゴールが「よりよいリーダーになりたい」というものだとします。その場合、プラスアルファの何かを身につけるよりも先に「現状の課題」にも向き合うことになるでしょう。

この現状の課題を解決するということは、カウンセリングの領域だとも言えます。そのため、コーチングによる高い目標の達成は、カウンセリングの領域である「現状の課題の解決」も含んでいるといえるのです。

以上のことから、コーチングをおすすめします。

関連記事:コーチングとは?受けるメリット・目的・方法など全てを徹底解説 

コーチングとカウンセリングの違いと共通点を解説

この項では、コーチングとカウンセリングの違いと共通点を解説します。

違いと共通点は、以下の通りです。

  • 【違い】目的の違い
  • 【違い】重視するポイントの違い
  • 【共通】より良い方向へ導こうという方向性

 

【違い】目的の違い

まず、コーチングとカウンセリングは「目的」に違いがあります。それぞれのクライアントが求める要望が異なるからです。

まず、クライアントが求める要望は以下のように異なります。

  • コーチング:より高い目標の設定及び達成による成長
  • カウンセリング:現状の不安や課題の解消

そして、コーチングとカウンセリングの目的は、上記の要望に対応するのです。

そのため、

  • コーチング:クライアントの現状をプラスの状態へ
  • カウンセリング:クライアントのマイナス状態を無くす

このように、目的も変わります。

【違い】重視するポイントの違い

次に、コーチングとカウンセリングは「重視するポイント」が違います。クライアントのゴール設定に違いがあるからです。

重視するポイントの違いは、以下の通りになります。

  • コーチング:クライアントに「目標達成して」もらうこと
  • カウンセリング:クライアントに「話してもらう」こと

コーチングは、ゴールがクライアントの成長や高い目標の達成です。その場合、クライアントが自分で考えられるようにならないと、そのゴールは達成できません。

一方、カウンセリングのゴールは、クライアントの不安や課題の解消です。不安や課題を明確にするためにも、カウンセラーに対して正直に話してもらわないことには、ゴールの達成が難しいでしょう。

 

【共通点】より良い方向へ導こうという方向性

コーチングとカウンセリングには共通の点もあります。
それは「より良い方向へ導こうとする方向性」です。

  • コーチング:クライアントの現状をプラスの状態へ
  • カウンセリング:クライアントのマイナス状態を無くす

このように、どちらもクライアントをより良い方向に導こうとしていることがわかるでしょう。

 

コーチングの種類


コーチングには、さまざまな種類があり、それぞれに特徴が存在します。今回は代表的なコーチング4つについて解説します。

紹介するコーチングは以下の4つです。

  • コーアクティブコーチング
  • NLPコーチング
  • ストレングスファインダーコーチング
  • 認知科学コーチング

それぞれ解説します。

コーアクティブコーチング

国際コーチ連盟に認定されている「CTI」が伝えるコーチングモデルとしても有名なコーアクティブコーチングは、クライアントの才能を開花させ、クライアントが望む変化を導くコーチングです。

人は本来、才能溢れる存在であるという思想のもと、目の前のクライアントとの対話を通じて変化をもたらします。

その人らしさを大事にした内面に変化を与えるコーチングです。

NLPコーチング

NLPコーチングは、脳や心理構造の機能に重点をおいたコーチングです。心理学や言語学の観点からクライアントの問題解決を行い、理想の人生へ導きます。

日常生活にも使えるノウハウが数多く存在しているため、コーチングの入門としても人気が高いです。

ストレングスファインダーコーチング

アメリカのギャラップ社が開発した才能診断ツールを活用して、才能をより活かすためにはどうしたらいいかを伝えるコーチングです。

そもそもどんな才能を持っていて、その才能をどのように活かせば良いのかを知りたい方におすすめのコーチングといえます。

認知科学コーチング

認知科学のコーチングは、認知科学という人の情報処理や心に関する学問をもとに提供するコーチングのことを指します。

人間は、心の中で情報の優先順位を無意識の中で、作っています。例えば、普段からサッカーをするのが好きな人はサッカー選手の広告や店頭に並んだスパイクが目に入りやすいです。しかし、サッカー以外のコスメ商品や服などは、目に入らないでしょう。

このように、人間は無意識の中で情報の取捨選択をおこなっているのです。この無意識を書き換えて、理想の人生を歩むために必要な情報だけを取捨選択できるようにするためのコーチングが認知科学にもとづくコーチングです。

理想の人生を歩んでみたい人にとてもおすすめです。

 

コーチングのメリット

この項では、コーチングのメリットを解説します。メリットは、以下の3つです。

  1. 自分の可能性が引き出される
  2. 今までとは違った考え方になれる
  3. 1人では乗り越えられない壁を乗り越えられる

関連記事:コーチングの効果とは|効果・根拠・注意点などを徹底解説 

1.自分の可能性が引き出される

コーチングは「自分の可能性が引き出される」というメリットがあります。なぜなら、コーチがクライアントの能力の棚卸をして、才能を見つけ出すからです。

例えば、

  • 時間はかかるけれど、深く本質的な思考ができる
  • 内省思考が強く、何事も分析するのが得意

このような才能は、なかなか気付きにくいため、普通に仕事をしているだけだと評価されないことがあります。そのため、自分には才能がないと思ってしまう人もいるでしょう。

しかし、コーチはどのようなクライアントにも「可能性」があると信じています。そのため、能力の棚卸しをして才能を見つけ出そうとするのです。

以上のことから、「自分の可能性が引き出される」ことが、コーチングのメリットだと言えます。

 

2.今までとは違った考え方になれる

「今まではとは違った考え方になれる」これは、コーチングのメリットだと言えます。

例えば、私たちは今までの人生の中でこのような固定概念を植え付けられています。

  • 好きなことが仕事にできるほど、社会は甘くない
  • 仕事は辛くて大変だからお金がもらえる

「当たり前だ」と思う方もいるでしょう。

しかし、コーチングはこの当たり前を壊すところから始めます。コーチと共に自分に向き合い、思考のリミッターを少しずつ外していくことで、今までとは違った考え方になれるのです。

このように当たり前を壊すことで、今までとは違う思考回路を作り、今まででは考えられなかったような成果が得られます。

以上のことから、コーチングのメリットに「今までとは違った考え方になれる」が挙げられます。

 

3.1人では乗り越えられない壁を乗り越えられる

コーチングは「1人では乗り越えられない壁を乗り越えられる」というメリットがあります。
なぜなら、常にコーチが伴走してくれるからです。

例えば、

  • 部活の辛い練習もチームメイトがいたから乗り越えられた
  • 達成できないと思っていた売り上げ目標を、同期と切磋琢磨し乗り越えた

このように、1人では達成できないことも誰かと一緒なら乗り越えられたという経験は誰しももっているでしょう。

その一方で、こと自分自身の成長に関して伴走してくれる存在は、なかなかいないものです。コーチングは、この自分自身の成長やキャリアプランに関して伴走してくれるコーチが付きます。

以上のことから、「1人では乗り越えられない壁を乗り越えられる」ことは、コーチングのメリットだと言えるのです。

 

コーチングのデメリット

コーチングのデメリットは「受ける人にやる気がないと効果が出ない」だと言えます。なぜなら、コーチングはコーチとクライアントの2人でやり遂げるものだからです。

  • 人に勧められたからとりあえずやってみる
  • 受けるだけで変わるならやってみる

このような考え方の人は、コーチングを受けても効果がありません。コーチングを通して成長するためには、今まで向き合いたくなかった自分とも向き合うことになります。

そして、時にはコーチから高いハードルを求められることもあるでしょう。そのような時に、やる気がないと乗り越えようとすることすらできません。

以上のことから、コーチングのデメリットが「受ける人にやる気がないと効果が出ない」だと言えます。

カウンセリングの種類


カウンセリングにもさまざまな種類が存在します。今回は、その一部を箇条書きで紹介します。

  • 認知行動療法
  • ゲシュタルト
  • 催眠療法
  • 箱庭療法
  • カラーセラピー
  • 来談者中心療法
  • 家族療法
  • EMDR
  • グルーピングカウンセリング
  • アサーション・トレーニング

1つ1つのカウンセリングに関して知りたい方はぜひ調べてみてください。

カウンセリングのメリット

この項では、カウンセリングのメリットを解説します。

メリットは、以下の3つです。

  1. 自分の思考パターンや癖がわかる
  2. 自覚できていなかった長所が見つかる
  3. 自分の感情や心を大事にしようとできる

 

1.自分の思考パターンや癖がわかる

カウンセリングのメリットに「自分の思考パターンや癖がわかる」が挙げられます。なぜなら、カウンセリングはクライアント自身の理解を深めることを大事にしているからです。

例えば、

  • 仕事でのミスを指摘された時に、そのミス以上に自分を責めてしまう
  • 人と話す時に、必要以上に気を使っている

このように、自分が無意識でやっていることは誰にでもあるでしょう。

そして、クライアントが課題だと思っていることや、それに付随する原体験などから、カウンセラーは分析します。その上で、現状の思考パターンや癖を見つけだし、クライアントに伝えるのです。

以上のことから、カウンセリングのメリットに「自分の思考パターンや癖がわかる」が挙げられます。

 

2.自覚できていなかった長所が見つかる

「自覚できていなかった長所が見つかる」

これは、カウンセリングのメリットだと言えます。カウンセリングで長所が見つかる理由は、自分の課題と向き合うために自己肯定感を上げる必要があるため、そのプロセスとして長所の発見を、人生の深掘りを通じて行うからです。

例えば、

  • どんな時でも、誰に対しても公平な考えができる
  • 何事に対しても誠実に向き合うことができる

このような長所は自分だと気付きにくく、自覚することが難しいでしょう。

また、カウンセリングに来るクライアントはネガティブな思考になっていることが多い傾向にあります。現状の不安や課題の解消には、課題に向き合うための自己肯定感の形成が必須です。その形成のために、長所の発見なども行われます。

以上のことから「自覚できていなかった長所が見つかる」
これは、カウンセリングのメリットだと言えるのです。

 

3.自分の感情や心を大事にしようとできる

カウンセリングのメリットに「自分の感情や心を大事にしようとできる」が挙げられます。
なぜなら、カウンセリングによって自分自身に対しての理解が深まるからです。

カウンセリングを受けるクライアントは、受ける前に以下のような感情であることが多いでしょう。

  • どうせ自分なんて〇〇だ
  • 人と比べて自分が劣っているな

このような状態は、自分を大事にできていると言えません。そして、この状態は人の目を介しての自分しか見えていないことが多く、適切に自分を理解しているとは言えないのです。

まず、カウンセラーは話を聞くことを通して、クライアントの気持ちを整理してくれます。本音を引き出し、自覚できていなかった長所などを知ることができるため、自分自身に対しての理解が深まるでしょう。

以上のことから、カウンセリングのメリットに「自分の感情や心を大事にしようとできる」が挙げられます。

カウンセリングのデメリット


カウンセリングのデメリットは「プラスアルファの何かを生み出すわけではない」だと言えます。

なぜなら、カウンセリングの領域にプラスを生み出すことが含まれないからです。

例えば、「人間関係を円滑に構築できない」という課題があるとします。
その場合、カウンセリングができるのは「人並みに人間関係が構築できるようになる」までのサポートです。そのため、人よりも上手く人間関係が構築できるようになるわけではありません。

以上のことから、カウンセリングのデメリットに「プラスアルファの何かを生み出すわけではない」ことが挙げられます。

 

コーチングやカウンセリングを受ける時の注意点

この項では、コーチングやカウンセリングを受ける時の注意点をお話しします。

その注意点とは、以下の2つです。

  1. 短期的に大きく変わるわけではない
  2. 成果が目に見えづらい

まず、コーチングもカウンセリングも短期的に大きく変わるわけではありません。ある程度の期間をコーチやカウンセラーと過ごし、少しずつ変化をしていきます。そのため「短期的に大きな変化が得られる」と思って受けにきた人が、ギャップを感じてしまうことは多いでしょう。

また、コーチングもカウンセリングも成果が目に見えづらいのです。なぜならば、定量的も目標よりも、定性的な目標が設定されがちだからです。

コーチングもカウンセリングも、階段を1つ1つ登るようなもの。登っている最中は苦しく、一段一段は小さく感じるかもしれません。

しかし、ある程度登った時に後ろを振り返ると、今まで登ってきた小さな一段が「遥かに高く積み重なっていること」に気付きます。このことを知らずにいると、途中で投げ出したくなってしまうのです。

以上のことから、コーチングやカウンセリングの注意点に

  1. 短期的に大きく変わるわけではない
  2. 成果が目に見えづらい

この2つが挙げられます。

 

より高い目標を設定し成長したいあなたへ

この記事を読んでいる方の中には、より高い目標を設定・達成して成長したいと思っている方もいるのではないでしょうか。

それでも、
「やっぱり自分はだめだ」
と挫折したことがある人もいるでしょう。

成長したいけれど、中々一歩が出せない気持ちはとてもわかります。しかし、本当に成長することができれば、今までは見えなかった景色が見えてくるのです。

そして、そのように悩んでいる人には、コーチングをおすすめします。

なぜなら、私たちGOAL-Bは、以下のように考えているからです。

「限られた時間の中で、無限の可能性のもと、自分の命を活かしきるべき」

そして、コーチングがあれば、それを実現できると信じているのです。

  • より成長して人生を充実させたい
  • 1人では中々行動できない

このように悶々と悩んでいる人は、ぜひ一度、GOAL-Bのコーチングを受けてみてください。

最強のコーチ陣が、あなたの常識をぶち壊し、可能性を最大限に引き伸ばします。

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